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浜松市南区の中田島砂丘で、砂の中にあったコンクリート片などのがれきが約60mにわたって露出していることがわかりました。県は撤去方法などについて検討しています。 浜松市南区にある中田島砂丘。映画などの撮影にも使われた観光地ですが、去年からある異変が目立ち始めました。 落合健悟 記者　「『日本三大砂丘』としても知られる中田島砂丘に来ています。問題となっているのが、こちらのコンクリート片です。去年の秋ごろから特に目立つようになったということです」 中田島砂丘の東側で見つかった、コンクリート片などのがれき。2022年12月 県が調査したところ、がれきは長さ60m ・幅4m・ 深さは最大40cmにわたって確認されました。 県浜松土木事務所は、がれきの形や現場の状況から過去に使われていた道路の可能性があると推測していますが、この場所に道路を作った記録や写真は見つかっていないということです。 地元住民　「時代の流れというか自然も変化していく中で、かつては埋まっていたものがあらわれてくるとか。その時々に対応するのがいいと思います」 遠州灘の環境保護に取り組む市民グループは、津波対策として3年ほど前に砂丘の近くに完成した防潮堤が原因となっている可能性を指摘しています。 浜松の海を守る会・清水 浩利 代表　「15mから18mの防潮堤があるんですけど、防潮堤に当たった風がそのまま真横に来るので、防潮堤沿いに風が吹いて谷間が広がっている状況がどんどん進んでいます。砂丘と言えば景観もそうですが『裸足で歩きたい』と思う場所でもあるので、危機管理はしっかりやっていただきたい」 がれきが露出した原因は今のところわかっていませんが、県はがれきを撤去する方針で方法について検討を進めています。 中田島砂丘では、20年ほど前にも埋め立てられたゴミが海岸浸食によって流出する問題が発生しました。 今回のがれきについて県は重機を入れるのが難しいことや、がれきが広い範囲に及び費用もかかることから、撤去方法を慎重に検討しているということです。 ロケ地や観光地として景観を損なうことはもちろん、アカウミガメの産卵地でもあり影響が心配されます。 #静岡県浜松市 #環境 #ゴミ #砂丘 #静岡県