旭川医科大の男性医師(39)が同大医学部時代に行った薬品処理で有毒ガスを吸引し閉塞性細気管支炎を患ったなどとして、当時講師だった准教授と大学側に約3億円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が30日、旭川地裁(湯川克彦裁判長)であった。被告側は「事故と原告の症状との間に因果関係はない」として請求棄却を求め、争う姿勢を示した。
訴状によると、男性医師は6年生だった2009年11月、准教授に指示され、実験室で古い薬品を廃棄していた際、薬品の化学反応で発生した二酸化窒素ガスを吸引。10年に医師国家試験に合格したが、11年以降は入退院を繰り返し、昨年5月、閉塞性細気管支炎などと診断されたとしている。
2018年10月31日 10時01分
YOMIURI ONLINE
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