T アメリカが極東地域から後退しようとしている理由 中国の弾道ミサイルの命中率の向上で、日本に兵力を駐留させておくと、 最初の奇襲、つまり、弾道ミサイル攻撃で、約9分間で駐留兵力が壊滅する危険性が たかまったため。 この対処として、アメリカは、日本に駐留する兵力をできるだけ減少させようとして 第3海兵遠征軍をグアム、ハワイ、オーストラリア、沖縄に分散させた。
U 日本の戦略的位置づけの変化 @ 「第1撃の奇襲」が終わった後は、補給中継点、前線拠点としての重要性は変化なし。 A 北朝鮮の弾道ミサイルの監視兵力として、イージス駆逐艦群8隻を駐留させる等、 結局、弾道ミサイル監視兵力の駐留はしつづけなければらない。 ことから、極東の戦略拠点として、日本の重要性がひくくなったわけではなく、 「海兵隊の駐留拠点」から、 → @ 「弾道ミサイルの監視用兵力の駐留拠点」 A 「第1撃終了後の戦力終結拠点、補給中継点」 へ性質が若干変化したというだけ。
V 今後の展望 結局、中国、北朝鮮の弾道ミサイルの射程距離が延伸化すれば、 グアム、ハワイ、オーストラリアも、沖縄と数分のリアクションタイムの差がある だけで差がなくなる。 つまり、上記の変化も、もとに戻る可能性が高い。